肩こり・頭痛・腰痛

肩こり

肩こりの症状

肩こりは日本人にとても多い症状です。「だるい・重い・痛い」等の不快感から始まり、ひどくなると頭痛やしびれ、腕が動かしにくくなる等の症状を引き起こします。また、肩こりがあるせいで仕事や勉強に集中できないなど、精神的な部分にも影響を及ぼします。

肩こりの原因

1)筋肉疲労による原因

肩こりは、肩の筋肉の血液循環が悪くなり、疲労物質などが筋肉内に蓄積し、筋肉機能が低下することで起こります。具体的には、運動不足、身体のバランスの歪み・ストレスなどさまざまですが、最も多いのは事務仕事や車の運転などで同じ姿勢を長時間取り続けることで生じる「筋肉疲労」です。
パソコンやスマートフォンに長時間向かう人が増えていますが、目、首、肩を定期的に休ませ、マッサージをすることが必要です。このタイプの肩こりは休養を取ることですぐに回復します。ただし、慢性化しやすいので注意が必要です。

2)筋肉疲労以外の原因

内臓疾患や運動器・知覚問題の症状として、肩こりが現れる場合もあるのでご注意ください。
原因が筋肉疲労であるかどうかに関わらず、「たかが肩こり」と思って放置すると、慢性化や悪化を招きます。身体からのSOSの声を無視せず、適切な治療を受けることが大切です。

五十肩/四十肩

あるとき突然、腕が上がらなくなる五十肩・四十肩。正式には「肩関節周囲炎」または「癒着性肩関節包炎」と呼ばれています。最初は、肩付近の鈍痛や、腕の可動範囲が狭くなることから始まり、次第に痛みが鋭くなります。その後、急に激痛が走り、やがて腕を後ろにほとんど動かせない、あるいは直角以上に腕を上げられない等の運動障害が起こり、日常生活に困難が生じることもあります。
原因は明らかになっていませんが、加齢によるホルモンバランスの崩れ、肩関節周囲の靭帯・筋・腱・関節包等が炎症や拘縮を起こすという説があり、50歳、40歳程度の年齢になると4%程度の割合で発症します。
つらい五十肩・四十肩も、正しい治療を行えば比較的短期間で回復し、元通りの日常生活を取り戻すことができます。
痛みを我慢するほどつらいことはありません。肩の痛みにきちんと向き合い、治療を受けましょう。

頭痛

頭痛の種類

頭痛は大きく分けると次の3種類に分かれます。

1)日常的におこる生体反応としての頭痛

二日酔いや冷たい物を食べたときに起こるような、誰にでも起こる生体反応としての頭痛です。

2)脳や体の病気が原因の頭痛(症候性頭痛)

脳の病気やその他の病気が原因の頭痛です。3)の慢性的な頭痛と異なり、病気が原因ですから命に関わることもあります。代表的なものとして「くも膜下出血」「脳梗塞」などがあります。

3)頭痛持ちの頭痛(慢性頭痛)

脳や体に病気などの異常がなく、原因がはっきりとしない頭痛です。「片頭痛」「緊張型頭痛」「群発頭痛」などがあります。

1)~3)のうち、頭痛に悩む方の8割は3)の慢性頭痛といわれています。「ただの頭痛だから」と軽視せず、少しでも気になることがあればきちんと治療しましょう。

慢性頭痛の症状/原因

片頭痛の症状
  • 頭の片側が痛む(両側が痛む場合もある)
  • 脈拍に合わせるようにズキンズキンと激しく痛む
  • 吐き気を伴う
  • 空腹のときに痛くなりやすい
片頭痛の原因

脳内の血管が広がり、周りの神経が引っ張られたり、過剰に収縮したりしたときに痛みが起こります。

緊張型頭痛の症状
  • 頭がギューッと締め付けられたような感じがある
  • 頭の後ろからてっぺん(後頭部あたり)が痛む
  • 首や肩のコリ、目の痛みを伴うことが多い
緊張型頭痛の原因

筋肉が収縮し、緊張して硬くなってしまうことから痛みが生じます。

群発頭痛の症状

目の奥がえぐられるように激しく痛みます。

群発頭痛の原因

血管の拡張が原因ともいわれていますが、はっきりとわかっていません。

腰痛

日本人には腰痛持ちの人が多く、8割以上が腰痛の経験者といわれています。腰痛は姿勢、運動や労働、加齢、内臓の病気、ストレス、冷えによる血行不良、筋力低下、骨盤のズレや背骨の歪みなど、さまざまな原因によって引き起こされます。
腰痛が悪化すると、立つ、座る、歩くといった日常の動作さえ困難になります。きっちり、根本的に治療をおこなう必要があります。

ぎっくり腰

重い物を持ち上げる、身体をひねる、ときにはくしゃみがきっかけで腰に突然激しい痛みが生じ、動けなくなる状態のことです。ぎっくり腰は急性の腰痛の総称ですが、しっかりと原因を絞り込み、きっちり治療することが大切です。
近年、不摂生や筋肉への負担、継続的な姿勢の悪さなどによる若年層のぎっくり腰が増加しています。発症するのは突然ですが、原因は少しずつ蓄積されたものが多く、それがちょっとしたきっかけで表に出てくるのです。しっかりと身体をメンテナンスしなければ、一時的に治っても再度発症します。
ぎっくり腰になったら、最初は「絶対安静」です。そして様子を見ながら、少し楽になったときに腰の状態をチェックし、根本的な治療を行うことが必要です。日にちが経つことで症状が治まることもありますが、決して放置せず、きちんと治療を行いましょう。

椎間板ヘルニア

症状

「椎間板」とは、背骨にある椎体という骨と骨の間にあるクッションの役目を果たすものです。椎間板の一部分が突き出たり、飛び出したりすることで神経を圧迫する病気を椎間板ヘルニアといい、激しい痛みがあり、太腿から足先にかけてしびれを伴うこともあります。
以前は高齢者に見られる症状でしたが、近年は10代の若年層にも増えています。

高齢者の椎間板ヘルニア

高齢者の椎間板ヘルニアは、加齢によって椎間板が柔軟性を失い、衝撃を吸収できず外へと飛び出してしまうことが原因です。また、骨粗鬆症や関節の変形なども原因とされています。根本的な治療は難しく、今後、椎間板ヘルニアとうまく付き合っていくことを考え、症状を最小限に抑える治療を実施します。

若年層の椎間板ヘルニア

若年層の場合、食生活や生活習慣が原因になるケースがあります。偏食・寝不足等で蓄積されたものから腰痛を引き起こし、椎間板ヘルニアに発展することも少なくありません。

坐骨神経痛

坐骨神経が圧迫され、お尻から足先にかけての痛みやしびれが現れる症状を指し、椎間板ヘルニアに症状が似ています。坐骨神経痛は病名ではなく症状を表す名称であり、そこには原因となる病気が必ずあります。たとえば、ぎっくり腰(急性腰痛)、椎間板ヘルニア、脊椎管狭窄症、脊椎すべり症、脊椎分離症、変形性腰椎症、腰部椎板症、梨状筋症候群、脊椎腫瘍、骨盤内腫瘍等、さまざまです。なかでも、椎間板ヘルニアから併発することが多いようですが、原因をきちんと見極め、治療する必要があります。

妊娠後の腰痛

妊娠・出産は骨盤に大きな負担がかかります。妊娠してから、あるいは出産後に腰痛を訴える女性が多くいますが、出産そのものによる腰痛と、育児中の無理な姿勢等による腰痛があります。
出産による腰痛は、骨盤の恥骨が緩み、筋肉や関節に負担がかかってしまうことが原因です。さらに、育児中に赤ちゃんを抱っこしたりおんぶしたりすることで、姿勢のバランスが悪くなり、腰痛がますます悪化してしまいます。出産後は身体が元に戻るまで通常2カ月かかります。体力や筋力が低下しているときですので、悪化しないように特に気をつけなければなりません。
出産予定がある方は、骨盤のケアをすることで予防が可能です。産後、腰痛が生じた方はケアすることで症状を改善できます。また、産後の骨盤矯正によって増えてしまった体重を落とすことができる場合もあります。一度、ご相談ください。

肩こり・頭痛・腰痛の治療

このように、肩こり・頭痛・腰痛は症状も原因も多岐にわたるものです。そのため、適する治療法を判断するために、お客様から思い当たる原因やご要望をよくお聞きしたうえで、カイロプラクティック、あるいは鍼を使用し、筋肉を緩めて血の循環をよくすることで症状を改善します。

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