2014.11.12更新

歯痛・肩凝り
幻肢痛           女性      42才

前述の諸病名、諸症状を訴えて来所した

歯痛は激症状態で余りの痛みで涙ぐんでおられました。
歯科医の言では左下顎部の第2大臼歯の神経は取り除き、全ての処置は完全に施されているので、
もし、未だ痛みが出るようならそれは幻肢痛であろうと云われたとの事でした。
それにしても痛みは一向に治まらず健康不安が増すばかりです。との事でした。
過去に同じような症状を訴えた患者さんがおりました。姫路市から来られた方でしたが、
片側3本の永久歯に激痛が走るというので歯科医師に3本共全部抜歯してもらったが、
痛みは全く変化せず何の為に抜歯したのか意味を成さなかったとの事でした。参考までに書き添えるならば、
この3本の歯は虫歯でもなんでもなく完全な歯であったとの事でした。
ここで考えなくてはならない事は歯痛があるからといって痛む歯を抜く事によって
歯痛が必ず止まるという事はないという事です。止まらない事もあるという事を知っておくべきだと思います。
話は元に戻りますが、治療としては通常の治療即ち、後頭部、
頚部から腰部迄の散鍼と上部頚椎にホールインワンテクニックを施した。
上記の治療により歯痛並びに酷い肩凝りも殆ど消失してしまいました。
然し未だ少し歯痛が残っているということなので、
顎関節の所にある歯痛によく効く一本鍼法を頰車穴に取り施鍼した。
これで全ての痛みから解放されました。肩凝りも同時に解放されました。
一本鍼法による頰車穴は非常によく効く穴である事を付記しておきたい。

幻肢痛---------手や足を切断した人が、消失した手や足の部分を未だあるかのように感じ、
そこに痛みを感じる事があります。即ち神経が無くても大脳がその部分を記憶していて
痛みを感じるという事であるので、神経が無いイコール無痛とは一概に言えないということであります。
治療としてはシーソー現象を利用すればよいという事になり、
鍼灸医学の古典、黄帝内経の素間霊枢の中にある巨刺の術が今風に云うシーソー現象であります。
これはその一例としての私の聞き知るところの逸話によりますが、
第1次世界大戦の頃ドイツの負傷兵の中に手足が無いにも係わらず、
無い手足が痛むという傷病兵がおり、ドイツ医学ではその対応が出来ず困り果てていました。
そこで一人の日本人鍼灸師が難無くそれらの痛みを解消していきました。
この時に使った鍼術が古典に云う巨刺の術でした。







投稿者: 神戸東洋医学センター

2014.11.12更新

肝班・後頭部痛
老眼・眼精疲労・鼻水      男性     79才

前述の諸病名、諸症状を訴えて来所した
肝班については顔面全域に亘って小さな黒い斑点が無数に存在していた。
本人が云うには醜く気持ちが悪いので顔面鍼により取り除いて欲しいとの事でありました。
後頭部痛にあっては若い時より常時あり、もう治らないものと思い込んでおりました。
治療としては、上部頚椎のアジャストメントと後頭部に鍼を施す事により一度の治療で緩解しました。
老眼については、大きな虫眼鏡を使用しなけば小さな字が読めないとの事でありましたが、
顔面鍼により一度の治療で裸眼で辞書のルビも見えるようになったとの事でした。
眼精疲労、鼻水も顔面部の鍼治療にて同時に消失したとの事です。

肝班についてですが、現在治療中で中間報告となりますが、
26/3/18 ~ 26/11/4 までの間に20回施術をした結果、
顔前部にあっては可也り消失しており、これからは側面部を重点的に施術する予定です。


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投稿者: 神戸東洋医学センター

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