2017.07.28更新

御挨拶

兵庫工業倶楽部理事長
冨金原 伸伍

盛夏の候 同窓諸兄姉の皆様方の御健勝を心よりお慶び申し上げます。
兵庫工業倶楽部は、日頃より皆様方の熱き母校愛に支えられて健全なる運営がなされています。この書面を借りて御報告と共に改めて御礼申し上げます。
太陽の輝きは日を追うごとに益し、炎夏は、灼熱のエネルギーと化し、学舎に校庭に容赦なく降り注ぐ今日此の頃ですが、県工健児にあってはそれが如き酷暑をものともせず、寧ろその難を超越していく喜びを噛み締めて、学業に倶楽部活動に励んでいる姿を垣間見るにつけ、同窓の我々も曾てはあの校舎であの校庭で同様に未来に夢を託して切磋琢磨した事を重ね合わせると、セピア色に霞んだ淡き県工時代が、昔日の想い出が彷彿として蘇り、心中で逍遥し、うっとりとし乍ら筆を執っている次第です。
此の度、小河 徹校長先生が退職されました。本校に於いては2年間の在任でしたが、当校で長きに亘って採用されていた一括募集方式から各科別募集方式にシステムを抜本的に改変されました。又、その他多くの課題にも精力的に取り組まれた小河 徹校長先生には万感胸に迫る想いがあります。御退職後も矍鑠として御多幸であられん事を祈念致します。
尚、小河 徹校長先生の後任として、大川 真澄校長先生が着任されました。これからの2年間の御活躍を大いに御期待申し上げる次第であります。
 我が県工は明治35年11月兵庫県立工業高校として2学科、生徒数65名をもって開学いたしました。爾来、115年の年月を経た今日、8学科 960名を有する全国でも有数なる工業高校として発展して参りました。卒業者総数は34,399名を数え工業立国日本の一端を担い今日に至っております。
これからも日本と県工が共に有りて、工業立国の基としてその実力を発揮してゆかなければなりません。其れ故に学校と同窓が一丸となり毫厘の間隙をも許さず、(史記袁盎伝)一旦緩急あれば共に事に当り運命共同体として国と共に進歩発展し続けてゆかなければなりません。毛利元就の三本の矢の古事を引き合いに出すまでもなく、常に我々は共に強固な絆で結束して揺るぎ無ければ、どのような事が起ころうとも泰然として物事に動じず、人と人との絆が強固であればある程に如何なる困難があうとも、ものかわとして撥ね返す事が出来るでしょう。
その総ての根幹となるのは、儒教で謂う五常の一つ「信」の一語に尽きると想います。
県工と兵庫工業倶楽部の益々の発展を祈念しつつ擱筆致します。

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